電動ベッドに寝てみるべし!【vol.001】
介護あるいは看護の仕事をしている、
在宅で家族を介護している、これからする、と言う方には、
「電動ベッドに寝て、背上げ・背下げを体験して下さいね。
寝かせられる人と同じ体験をしてみましょう。」
とお話し、実際にベッドに寝てもらいます。
と言うのも、セミナー参加者に質問すると
寝たことがないとおっしゃる方が多かったからです。
介護・看護のプロが寝たことないんです。
それはそれは驚きましたよ。
だから初回のテーマは、『電動ベッドに寝てみるべし!』です。
電動ベッドに寝て、背上げ・背下げを体験すると分かることがあります。
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背上げからわかること
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●背中が引っ張られて息苦しい。
●お尻と太ももの裏が圧迫される。
●かかとの皮膚が突っ張る
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背下げからわかること
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●一斉に平らに戻されると逆さ吊りになった気分で気持ち悪い。
●背中が突っ張って居心地悪い。
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だいたいこんな感じを体験できます。
この体験が、相手の立場を思いやれる介護に繋がります。
この体験のない人に介護されたら、たまったものではないですよ(笑)
特に背下げの時、一度に平らな状態に戻すのは危険です。
絶対に止めて下さい。
背下げ時は、必ず背角度が30度の当たりで一旦止め、
30分から一時間、落ち着くまで待って下さい。
背角度30度の目安は、ベッドの頭側に付いている板の高さと
マットレスの高さが同じ時です。
その後で好きな角度に調整してください。
ぜひ、ご自分で体験してください。
「やって」と言ってやる人はほんの僅かだそうです。
だから、やった人は伸びるんですね。
ちょっとしたゲーム感覚で、遊びリテーション風にすると面白く出来ます。
背下げをしていきながら、寝ている方に
平らになったなと思った時点で手を挙げてもらいます。
多くの方は、少し背角度が付いている状態で手を挙げます。
寝てる本人:「え~。うそぉー。」
周りの観客:「きゃはははは。」と大笑い。
更に背下げをして平らになった時、
寝てる本人:「気持ち悪~い。」
周りの観客:「へえ~。」と怪訝そうな顔になります。
ぜひお試しください。