エアマットとウレタンマットの良いとこ取り「ソラ」とは【vol.035】

今回は、床ずれ予防マットレスをご紹介します。

福祉用具メーカーの株式会社タイカさんで販売している
床ずれ予防マットレスに「ソラ」があります。

「ソラ」はウレタンマットの一部分に
エアマットが埋め込まれています。

●タイカさんの床ずれ予防マットレス「ソラ」の詳細はこちら
http://www.taica.co.jp/topics/pdf/sora_100929.pdf

全体のベースはウレタンマット、
重量のある体幹やお尻が乗る部分だけがエアマットになっている
タイカさん曰く「ハイブリットマットレス」です。

・床ずれハイリスク、だけど動きのある方
・ポジショニングと併用して床ずれ予防・治療の必要がある方
・寝心地の良さを求める方

そうした方を対象としています。

床ずれ予防・治療に使うエアマットは
体圧分散性に優れていますが、それ以外となると
弊害があるのも事実です。

・浮遊感・船酔い感がある
・フニャフニュして寝心地が悪い
・動きが吸収され思うように動けない、動けなくしてしまう
・拘縮を引き起こす、助長させる、など

最近では「エアマット症候群」などと呼ばれ
安易にエアマットを使用すべきではないと言われるようになりました。

「エアマット症候群」については別の機会でお話しします。

このような中で
エアマットの長所を活かしつつ欠点をカバーする形が
「ソラ」のハイブリットです。

床ずれ好発部位・良く出来る部位の半分以上が
腰とお尻回りに集中していることから見ても
そこだけは空気で、は理に叶っています。

他の部分はある程度の体圧分散性に抑えてでも
動きが吸収されないよう、動けるようにしています。

正に、エアーとウレタン素材の良いとこ取りをしたと言えます。

ポジショニングをしようとしても
通常のエアマットでは、空気が逃げて上手く高さが出せないとか
きちんと重量を受けてくれないなど、問題がありました。

「ソラ」はこうした問題がなくポジショニングが施せます。

ここまでエアマットの欠点をカバーできていると
OHスケールで6~10点の方を対象とした「ソラ」があれば
他のエアマットが要らない?と思ってしまいますね。

でも、それは無理なんです。

介護・看護の手が十分に掛けられない時は
「ソラ」では対応しきれない状態の方がいます。

エアマットの配備は、全体の介護力・看護力と
利用者の変化を鑑みてバランス良く取り揃えるのが一番です。

病院ではエアマットのリースが認められていますが
介護施設では購入しか認められていない。

きめ細かな対応をしようと思ったら
必要な時に、必要な機能のマットを、必要なだけ
揃えられるのがベストで、あるべき姿です。

介護施設こそ、レンタル可能にすべきなんです。

いつまでも化石のようなマットレスを
後生大事に使用することもなくなりますしね。

マットレスに限らず
常に最新の優れた用具が利用できる状態が望ましい。

介護施設・病院は
そうであるのがあるべき姿のように思います。

誰を見てお金を投資するか、サービス提供するか、なんですよね。

最後は余計なことを言って話がそれてしまいました^^

「ソラ」のようなマットレスがあること、
知っていただきたくご紹介しました。

●タイカさんの床ずれ予防マットレス「ソラ」の詳細はこちら
http://www.taica.co.jp/topics/pdf/sora_100929.pdf

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