気づいてないことを気づいたら人はどうなる【vol.082】

「そこ、どうしたの?血が出てるよ」

誰かに言われてケガしてることに

初めて気付くことがありますね。

不思議ですよね~。

教えてもらった途端、急に

痛みを感じるようになるのは何ででしょう。

さっきまでは何にも感じてなかったのにね(笑)

「あのご主人、奥さんにDVしてるんですって」

そんな主婦仲間の噂を聞いた途端

昨日までの優しい隣のご主人のイメージはどこへやら

「明日からどんな顔して挨拶すればいいのよ(悩)」

知らなければ知らないで過ごせたのに

知ってしまったために困ったりします。

今回の消費税率引き上げも似たところがあります。

気兼ねなく買い物をする理由を与えた

と前回メルマガで言いました。

つまりは、それに気づかせたってことなんです。

大きな買い物したって誰もが納得する理由があることを

気付かせたんですね。

家や車を買うなら今。

今買わないとどれだけ損をするか

気づかせたことで消費意欲が起こりましたね。

果たして本当に得だったかどうかは別の話として

売り手側は、この機会を逃すまいと

消費者が財布の紐を緩めてくれるような

あの手この手を打ったんですよ。

コンサルタントと言う職業の人たちがいます。

彼らがクライアントに対してすることはこれです。

クライアントがさっきまで気づいてなかったことを気づかせる。

この状態を放置しておくと今後どうなるかを教えてあげる。

今行動しないとどれだけの損失を生むかを教えるんです。

すると相手が勝手に不安がってくれます。

人は不安を解決したくなるものです。

欲深いと言うのもありますね^^

当然、何とかなりませんか先生、となる。

私でよければお手伝いしましょうか。

(さも、ご依頼いただけなくても別に良いんですけど

ともったいぶって)

是非お願いします。

(の一言を待っています^^)

これで顧問契約ゲットです。

実際はこんな簡単に行きませんが

このようにしてる方は多いです。

教育の面でもこれと似たことが言えます。

ただただ「勉強しなさい!」と言っても無駄です。

勉強しないと自分がどうなるか、

十年後の姿を教えてあげましょう。

ケームばっかりやってる子だとします。

ゲームが好きで、漠然とゲームクリエーターになりたい

と思ってるかも知れません。

だったら、親は

クリエーターになるためにどんな方法があって

何を勉強しないとなれないのかってことを

子供に教えるんです。

義務教育は中学までの9年間、だと思ってませんか?

例えば

将来、保育士さんになりたいとします。

保育士さんになるためには、高校を出て

資格が取れる大学や専門学校を卒業しないとなれません。

だとしたら、その人の義務教育は

大学卒業までではないでしょうか。

これが分かると子供は勉強するようになると言います。

不登校だった子が

学校に通いだした例もあります。

学校には行きたくない。

でも、行かないと保育士にはなれないから

行くんですね。

精神的な強さが芽生えたんです。

大人も同じですよね。

気付いてなかったことを気付いた途端人は変わります。

恐れも抱くし、強くもなれる。

親も先生も見守ることしかできないんですよね。

私も講師をする上で最も注意を払うのは

どうやったら気付いてくれるか、と言う一点です。

ここを常に考えています。

他人を変えることはできない、と言います。

それはその通りだけど

変われるきっかけだけは常に投げかけたいと思います。

4月8日、介護施設さんで

新人スタッフさんの研修を担当します。

「体位保持と福祉用具の理解」がテーマです。

たった二人の生徒さんです。

きっとこんなテーマよりもっと他のことで

頭が一杯になっていることでしょう。

それでも何か一つ、記憶に残してもらえるよう

精一杯務めさせていただきます。

何かの縁あってお会いするのですから^^

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