認知症をくい止めろ【vol.104】
ご覧になった方もいると思います。
7月20日にテレビ放送されたNHKスペシャル
認知症800万人時代
認知症を食い止めろ
~ここまで来た!世界の最前線~
とっても有益な内容ですので
4回に分けてご紹介しますね。
番組をご覧になった方も
もう一度お付き合いください。
見逃した方は残念でしたね。
番組の大筋はこちらのURLで確認できますよ。
▼NHK健康ホームページ「認知症を食い止めろ」はこちら
http://www.nhk.or.jp/kenko/n_special/140714.html
さて、
番組では認知症の中で最も患者数の多い
アルツハイマー型認知症が進行するグラフをもとに
構成を3つに分け、解説しています。
1)まだ症状なしの段階で有効な予防策
2)軽い物忘れ~認知症発症初期の段階で効果が見られた既存薬
3)認知症が進み行動・心理症状がみられる段階で有効なケア技術
世界の認知症治療の最新事例を
紹介する形で進んでいきます。
早速、と言いたいところですが
その前に、
第1回目は予備情報をまとめてお伝えします。
では、始めましょう。
▼認知症とはどんな病気か?
脳の認知機能が低下していく病です。
それこそ説明の必要もないほど
世の中に認知されてるはず^^
▼どうして認知症になるのか?
まだ理由が分かっていません。
認知症を引き起こすもとになる病はわかっています。
▼認知症のタイプ
番組内では、次のように示していました。
<認知症の内訳>
・アルツハイマー型→認知症全体の68%を占める
・脳血管性→20%
・レビー小体型→4%
(その他→8%)
割合について私もネットで調べましたが
情報によって数字に違いがありました。
アルツハイマー型が50%のデータもあれば
レビー小体型が20%のデータもありました。
共通しているのは
認知症を引き起こす元の病が
アルツハイマー型で半数以上を占めていることです。
▼認知症は治るのか?
治りません。
病の進行を遅らせることはできます。
それも初期の段階であれば、のことです。
認知症が進んでしまうと
有効な治療薬はない状態です。
▼認知症患者の数
平成22年度のデータです。
厚生労働省の調査結果をご紹介します。
(最新のデータはこれしか見つからなかった。)
65歳以上の高齢者2,874万人中
認知症と診断された人は439万人。
正常でもなく、認知症ともいえない中間状態の人
いわゆる認知症予備軍と言われる人は380万人。
2つ合わせて819万人。
これは65歳以上の高齢者の28.5%に当たり
4人に1人以上の割合で認知症か予備軍の人がいる
ことになります。
まさしく「認知症800万人時代」ですね。
819万人は、国民全体の約6.4%です。
(平成22年10月1日の日本人人口126,382万人
総務省統計局データより)
これが4年前の平成22年の話ですから。
しかも、
その数は毎年増え続けています。
認知症の発症をあと5年遅らせることが出来たら
状況は変わると言います。