相手に伝わる話し方「PREP法」【vol.123】

今回は「相手に伝わる話し方」を取り上げます。

色々なテクニックがある中から

「PREP法」をご紹介します。

自分の意見を主張する時、

部下に指示を出す時、

事業所内の勉強会で講師役を務める時、

どんなシーンでも使えますので

是非、活用してください。

▼PREP法とは…

PREP法は「プレップほう」と読みます。

話を構成する4つの要素の

頭文字から付けた話し方のテクニックです。

4つの要素とは、

1)Point(話のポイント、結論を言う)

2)Reason(その理由を言う)

3)Example(事例、具体例を挙げる)

4)Point(話のポイント、結論を繰り返す)

例えばこんな話し方です。

「私は○○だと思います。

理由は××だからです。

例えば、こういうことがあります。

だから私は○○だと思います。」

理路整然とした話し方なので

相手の言いたいことがすんなり伝わってきます。

なぜ、相手に伝えたいことが伝わるか?

ポイントが4つあります。

▼伝わる理由、4つのポイントとは…

1)「一文一義」ならぬ「一話一義」

2)大事なことは「始め」と「終わり」に言う。

3)大事なことは何度も言う。

4)大事なことは際立つように言う。

▼「一文一義」ならぬ「一話一義」

一文一義とは、

分かりやすい文章を書くテクニックのことで、

「一つの文では一つの事柄だけを書く」と言う意味です。

例えばこの文章を読んで下さい。

「私は映画が大好きなのでよく映画館に行くのですが、

昨日も○○と言う映画を見て感動した帰り、

友人のAさんに久しぶりに会ったので、

一緒に食事をしたり話をしていたら、

帰宅が深夜になってしまいました。」

だらだらと長い文章が続き

内容が頭に入ってきませんね。

これを一文一義に直すと、

「私は映画が大好きです。

映画館にも良く行きます。

昨日、○○と言う映画を見て感動しました。

その帰り友人のAさんと久しぶりに会いました。

一緒に食事をしたり話をしていたら、

帰宅が深夜になってしまいました。」

一文一文が簡潔になりましたね。

内容が分かりやすくなっています。

話もこれと一緒。

「一文一義」ならぬ「一話一義」です^^

一つのことについてだけ話すようにすると

分かりやすく伝わりやすい話になります。

そして短く簡潔にすることです。

PREP法は、

一つのことについて話すテクニックです。

伝えたい内容を順番を理路整然と並べ

短く簡潔にまとめています。

伝わりやすい構成になっているのが分かりますよね。

▼大事なことは「始め」と「終わり」に、

何度も繰り返し、際立つように言う。

ランダムに並べられた単語を

記憶する実験テストを行った結果によると、

・初めと終わりの単語はよく憶えている

・何度も繰り返し登場する単語はよく憶えている

・大きい文字、色の付いた単語はよく憶えている

特徴がありました。

これを利用すればこうなりますね。

・憶えて欲しいことは、始めと終わりに言うと良い。

・憶えて欲しいことは、何度も言うと良い。

・憶えて欲しいことは、際立たせると良い。

「憶えてほしいこと」は

話し手からすれば「大事なこと」ですね。

PREP法では

大事な結論、伝えたいことを

始めと終わりに言う構成です。

始めに伝えたいことを簡潔に言います。

ここで聴き手の意識を一点に集中させます。

続いてRとEで理由と根拠を述べ

聞き手の信頼を得ることに努めます。

最後にもう一度結論を繰り返して話を締めます。

相手が「大事なこと」として

捉えてくれるかどうかは当てになりません。

記憶してもらうことが大事です。

そのために大事なことは

何度も何度も繰り返して言います。

キーワード化にしてみたり

声の大きさやトーンを変えてみたり

身振りを大げさにしてみたり

他とは違うと気付いてもらうようにします。

聞き手は、話の内容よりも

話し手の話し方、表情、身振りの方を

強く記憶する傾向があります。

その記憶と共に憶えてもらうこと。

話の上手い下手よりも

「どのように話すか」の方が重要になります。

▼人は、理解するけど記憶しない。

人はそういう生き物です。

ここを間違えてはいけません。

聞いた言葉は理解しています。

相手もウンウン頷いてくれます。

しかし、

記憶したかどうかは別です。

どんなに上手く伝えたつもりでも

伝わらないものです。

それでも相手に記憶して欲しかったら

話し手側が最低限しなければいけないことがある。

PREP法を活用してみてくださいね^^

1)Point(話のポイント、結論を言う)

2)Reason(その理由を言う)

3)Example(事例、具体例を挙げる)

4)Point(話のポイント、結論を繰り返す)

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