下肢の外転(がいてん)とは?外旋(がいせん)とは?【vol.145】
円背の方が、仰臥位の時の
下肢の外転・外旋予防ポジショニングに入る前に
まず、今回は
「外転」と「外旋」の状態を完璧に覚えましょう。
意味をご存知の方は今回は読み飛ばしてください^^
具体的なポジショニングは次回、説明します。
イラスト入りで説明します。
身体を動かして「外転」「外旋」を感じてみてください。
では、行きます。
▼外転とは
「外転」は「がいてん」と読みます。
関節の中立位から外側に開いている状態を指します。
下肢の外転とは
正しくは「股関節の外転」です。
股関節が外側に開いている状態です。
右脚は、右外側に
左脚は、左外側に開いている状態です。
立位の状態で、
身体を正面から見た時、
股関節の中立位と外転は以下のようになります。
股関節の外転を感じてみましょう!
骨盤↓
▼▼▼▼▼▼
◎▼▼▼▼◎←股関節
│ ▼ ▼ \
| \←大腿部
│ \
│ \
中立位 外転
ちなみに、
外転の反対は、内転(ないてん)と言います。
以下の状態です。
股関節の内転を感じてみましょう!
骨盤↓
▼▼▼▼▼▼
◎▼▼▼▼◎←股関節
│ ▼ ▼ /
│ /←大腿部
| /
| /
中立位 内転
▼外旋とは
「外旋」は「がいせん」と読みます。
関節の中立位から外側に捻じれている状態を指します。
下肢の外旋とは、
正しくは「股関節の外旋」です。
股関節が外側に捻じれている状態です。
右脚は、右外側に
左脚は、左外側に捻じれている状態です。
立位だと分かりにくいので座位で説明します。
座位姿勢を正面から見た時、
股関節の中立位と外旋は以下のようになります。
股関節の外旋を感じてみましょう!
骨盤↓
▼▼▼▼▼▼
◎▼▼▼▼◎←股関節
│ ▼ ▼ │←大腿部
● ●←膝頭
│ /
│ /←下腿部
│ /
│ /
| \←足
─
中立位 外旋
太ももを平行にして座り
膝頭を動かさないで下腿を内側に曲げると
太ももがひねられて、太ももの内側が見えますよね。
この時、股関節は外側に捻じられた状態にあります。
外旋の反対は、内旋(ないせん)と言います。
以下の状態です。
股関節の内旋を感じてみましょう!
骨盤↓
▼▼▼▼▼▼
◎▼▼▼▼◎←股関節
│ ▼ ▼ │←大腿部
● ●←膝頭
│ \
│ \←下腿部
│ \
│ \
| /←足
─
中立位 内旋
では、ここでテストに挑戦してください^^
股関節の外転と内転、外旋と内旋を
正しく理解できたかどうか確認です。
▼問題
こちらの写真をご覧ください↓
写真の人(私^^)の股関節の状態を
外転と内転、外旋と内旋を使って表現してください。
下線に入る言葉は何でしょうか?
・右股関節が_転して_旋している。
・左股関節が_転して_旋している。