このクッション1枚に、二つの機能が詰まってます。
クッションの前後の向きを変えるだけで、足こぎがしやすくなったり、座位姿勢が安定したりします。
車いすで足こぎのできる方は足こぎしやすい向きで使用し、車いす座位時間の長い方は座位姿勢が安定する向きで使用する、多くの方が共用するような介護施設・病院の備品として、快適な車いす環境をご提供下さい。
勿論、自分専用に購入するのも大丈夫。用途に合わせてクッションの向きを変えるのは面倒ですが、少しでも楽な状態で車いすを利用しませんか。
■商品特徴
(1)2WAY仕様/クッションの前後の向きを変えて二通りの用途に対応。
クッション側面にどちらの側を前にすると、どの用途に向いているか表示しています。
一つは「足こぎしやすい」方の向き、もう一つは「前ずれしにくい」方の向きです。
これは、クッションに座った時の沈み込み具合を変えることで、二つの用途を可能にしています。どのように沈み込みを変えているか説明します。
上の写真中央下にあるウレタンフォームは高反発材と低反発材を二層にして一体成型しています。
写真左側は沈み込みが深くなるように低反発材が厚く高反発材は薄く、写真右側に行くに従って沈み込みが浅くなるように低反発材が薄く高反発材は厚くなるようにしています。
上の写真中央上にあるジェルシートも目の粗さを変えています。
左側半分は目を粗くして沈み込みが深くなるようにし、右側半分は目を細かくして沈み込みが浅くなるようにしています。
ウレタンフォームとジェルシートを重ねて使用するのは、ジェルシートの目の境目でアンカーを形成するためです。少し下に示したイラストを見てください。アンカーの位置を示しました。
アンカーとは、船を海上で停泊する時に海に沈める「錨(いかり)」のことですが、ここで言うアンカーの役割は、坐骨が前に滑って動かないように「せき止める土手」のことを言います。 |
ウレタンフォームだけだと、柔らかすぎでアンカーが作れません。そこで立体的な網状のジェルシートを重ねて使うことでアンカーを形成しています。
つまり、ウレタンフォームは写真左側から写真右側に行くに従い緩やかに固くなりますが、ここにジェルシートを重ねるとクッション中央で固さが変わるので、引っかかりが出来るのです。この引っかかりがアンカーです。引っかかりと言っても局所圧を高めて床ずれを発生させるものではありません。
これを利用すれば、このクッションの特徴である2WAYの用途ができます。
上のイラスト左側のように、沈み込みが深くなる方を前にして座ると、クッションの前方が下がり膝が下がり、蹴り込みがしやすくなるので足こぎに適した状態になります。
上のイラスト右側のように、沈み込みが浅くなる方を前にして座ると、坐骨は深く沈み込み、大腿は沈み込みが浅くなります。坐骨はアンカーによって動きが抑えられ、前ずれが抑えられます。また、座面はきれいにコントゥアーされて受圧面積が広がり体圧分散効果の高い状態となります。これにより安定した座位姿勢の持続が得られます。
コントゥアーとは、英語で「contour:~に沿っている、~の形に沿った」の意味です。 |
(2)蒸れにくく快適な、吸湿速乾カバー
表面は吸湿速乾かつ防・制菌加工がされています。裏面は滑り止め防水加工をしています。
(3)ウレタンフォームはインナーカバー入り
浸透する汚れや糞尿臭がつくのを防ぐため、ウレタンフォーム全体をウレタンフィルムの袋に入れてありますの。付着した汚れは、ぬるま湯と中性洗剤で洗い流せます。クッション自体を洗濯することは出来ませんのでご注意ください。
■商品仕様
項目 | 詳細 |
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サイズ | 幅40×奥行き40×厚み6.5cm |
重さ | 約1,620g |
素材 | ジェルシート/ポリウレタン ウレタンフォーム/高反発ウレタンフォーム(下)+低反発ウレタンフォーム(上) ウレタンフォームをくるむ袋/ウレタンフィルム 専用カバー上面/ポリエステル100%、ポリウレタンフィルムラミネート加工布(防水・制菌・吸湿速乾) 専用カバー下面/ターポリン布(滑り止め加工、防水) ![]() |
■洗濯取扱いについて
次の注意を守って洗濯してください。
項目 | 詳細 | ||
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ウレタン フォーム | 洗濯できません。 | ||
ジェル シート |
カバー | |
