バリライト・ソロPSV・シートクッション【ユーキトレーディング】コントゥアー座面を簡単調節
PSVバルブで合わせるコントゥアー座面づくり。
面倒な空気量調節が苦手な方におすすめします。
感覚に頼った空気量調節のばらつきはPSVバルブで解決。
バルブの目盛をセットして後は座るだけ。いつでも同じ座位環境を再現します。
座位の安定、体圧分散、走行中の振動・衝撃緩和を求めるアクティブユーザーにおすすめのクッションです。
■調節前と後のクッションの変化を見てみましょう!
実際のクッションがこれです。変化の状態が解りやすいようにカバーを外しています。左側が座る前の状態、右側が調節後の状態です。
右のように変形した状態を、「コントゥアー」と言います。コントゥアーとは、英語の【contour】、「身体の曲面に合っている」の意味です。座った人のお尻の形にクッションが変形しているのが解ります。
右の状態から、PSVバルブを全開すると、自然に空気を吸い込み、しばらくすると左の状態に戻ります。このクッションは、空気を出したり・入れたりして何度でも調節ができます。
■座面をコントゥアーをする理由は何?
クッション座面をコントゥアーすると次の効果があるからです。
- フィット感が良くなり、掛け心地が安楽で快適になる。
- お尻と大腿部を包むように支えると骨盤のぐらつきが抑えられ、座位姿勢が安定する。
- 圧を受ける面積が広がることで体圧分散の効果が高まる。
これらの効果によって車いすユーザーは、『快適に、良い姿勢で、長く座り続けられる』ようになります。
■ソロPSVを使用して見込める効果とは?
ソロPSVは、先のコントゥアーで得られる効果を更に高める機能を持っていて、車いすユーザーにとっては、『より快適に、より良い姿勢で、より長く座り続けられる』というメリットが見込めます。その機能とは次の二つです。
- オーダーメイドのように、座った人のお尻にコントゥアーできる。しかも簡単な方法で。
- 車いす走行中の路面から伝わる振動・衝撃を素早く吸収する。
■コントゥアー効果を高める機能1.簡単にオーダーメイドのコントゥアーができる。
ソロPSVを使えば、より良い座位環境が得られるけれど、そのために複雑で専門的なクッションの調節が必要となれば、使い勝手は悪くなります。ソロPSVの優れている点は、調節方法を簡単にして、使い勝手を良くしたことです。では、その調節手順を以下に示します。
【ソロPSVの調節手順】
- PSVバルブを開けてクッションが膨らむのを待ち、十分に膨らんだらバルブを閉めます。
- クッションに座り、バルブを一回り緩め、窓から見える数字1・2・3のいずれかに合わせます。すると空気が抜けていくので、このまま放置します。
- 空気が抜ける音が止んだらバルブを閉めます。これで調節完了です。
再調節は、手順1に戻ってやり直します。
たったこれだけです。
これだけの調節で、オーダーメイドの自分のお尻にフィットするコントゥアー座面が作れるようにしました。なぜ、こんなことができるか?その理由をクッションの構造と仕組みから説明します。
【クッションの構造と仕組み】
クッション本体の構造は、スポンジ状のフォームを伸縮性ナイロン生地で被って密閉し、空気を抜く・入れるためのバルブを設けています。バルブを開けてクッションに座ると、体重で中の空気が自然と抜け、クッションは窪んでいきます。あるところでバルブを閉め、再び本体を密閉すると、クッション座面は座った人のお尻を型取ったような形を維持し続けます。
コントゥアーが作れる理由は中材のフォームにあります。硬さの異なる3種のフォームを組み合わせて、沈み込みに高低差が出るようにして、お尻の形に沿う曲面を作り出しています。中材の構造を示した次の写真をご覧ください。
フォームの硬さは、A⇒B⇒Cの順に硬くなっています。
クッションに座った時、座骨と尾骨が当たる個所は最も柔らかいフォームAを配して沈み込みが深くなるようにしています。臀部と大腿部が当たる個所は2番目の
股の間にできた膨らみは「ポメル」と呼んで、その働きは、骨盤の前滑り予防効果、大腿の内転防止(=内股防止)にあります。ちなみにポメルとは、英語の【pommel】、「
さて、問題はバルブをどのタイミングで閉じれば良いコントゥアーが作れるか、です。この調節のタイミングを簡単にしたのがPSVバルブです。
【PSVバルブの機能】PSVバルブには、抜きたい空気量を指定できる目盛が付いて、セットした目盛の空気量まで抜けると自動で弁が閉じる機能を持っています。目盛は「1」・「2」・「3」があり、数字が大きくなるほど抜ける空気量が多くなります。一度好みの目盛が解れば次回からの調節は簡単です。目盛を合わせるだけでいつでも同じコンディションが再現できるようにしました。
■コントゥアー効果を高める機能2.振動・衝撃を素早く吸収する。
車いすで走行中、身体に伝わる振動・揺れは疲労感を増大させることが解っています。快適な車いすの座位環境を整える上で、クッションがどれだけ路面からの振動を吸収するかは大事な要素です。
ソロPSVは、コントゥアー後のクッション材フォームが圧縮された状態にあり、常に押し返そうとするエネルギーを持ちながら形を整えています。このように圧縮されている素材に振動が加わると、素早く振動を吸収する特性があります。この特性により、路面から伝わる振動は、フォームに吸収され、すぐに揺れを収めてくれます。
■どのような人向きのクッションか
コントゥアーによって得られるメリットを最大限活用したいと願う車いすユーザーが対象となります。
- 脊髄損傷の方
- コントゥアーの調節が簡単なクッションを使用したい方
- 活動的な車いすユーザーで座位を安定させたい方
- 長い時間車いすに座るので、快適な掛け心地を求める方
- 車いす走行中の振動・衝撃を和らげたい方
■車いすへの取り付け方
【クッションの向き、前後、表面と底面】
クッションには向きがあります。これを間違えるとクッションの機能が損なわれますので注意してください。以下に前後、表面と底面を示します。
【車いすへの取り付け方】
クッションは、カバーに表示された「FRONT」を前、滑り止め加工が施してある面を下にして、クッション後部が車いすの背もたれに当たるように置きます。
クッションの横幅と奥行き、車いすの座幅と座面奥行き、これらの寸法を合わせて使用してください。
クッションを車いす座面上にしっかり固定したい時は、オス側ベルクロ(=マジックテープ)を3ヶ所、車いす座面に取り付けてください。座面がスリングシートならベルクロを縫いつけて、プレート式座面ならベルクロをテープで張り付けてください。クッションカバーの下面にはメス側ベルクロが3ヶ所付いていますので、これでしっかり固定できます。
PSVバルブを左前角にすることもできます。
カバーを開けて本体を取り出し裏表を反転してカバーを取り付けてください。本体は裏表どちらでも使用できます。
※PSVクッションの使用により、アームサポート、バックサポート、フットサポート等の調節が必要になるかも知れません。使用する車いすは、これらの調節可能なタイプをご使用になることをおすすめいたします。
■専用クッションカバーは通気性・蒸れに配慮しています。
■商品仕様
サイズバリエーション | |
---|---|
| |
商品コード番号 | 横幅×奥行×高さ |
68815 | 45×45×8cm |
66815 | 40×45×8cm |
68615 | 45×40×8cm |
66615 | 40×40×8cm |
65715 | 38×43×8cm |
65515 | 38×38×8cm |
64615 | 35×40×8cm |
64415 | 35×35×8cm |
62415 | 30×35×8cm |
重さ | 約750g(商品コード66615で計測) |
---|---|
素材 | 【本体】中材/特殊フォーム、生地/ナイロン(防水加工) 【カバー】表地/ポリエステル、表地裏/網状フォーム 底面/ビニール(ノンスリップ加工)、側面/ナイロン |
生産国 | USA |
■クリーニング方法
クッション 本体 |
注意していただきたいこと。
|
---|---|
カバー |
カバー内側には通気性確保のための薄いスポンジが接着してあります。強い力で洗うと剥がれたり、破れたりします。やさしく洗ってください。 |
■消毒方法
ご家庭で消毒をするのであれば、以下の方法をおすすめいたします。
- 水で10%に薄めた液体タイプの家庭用塩素系漂白剤にクリーニングが済んだクッションを10分間浸します。
- 十分にすすいだ後、タオル等で水気を拭き取ります。
- 日陰で自然乾燥してください。
熱・スチームによる殺菌は、しないでください。
■取扱い注意事項
- カバーを掛けずに本体を裸のまま使用することは絶対に避けてください。クッションが滑りやすくなります。また、車いすのねじ頭等でカバーに傷をつけたり、穴を開ける可能性があります。
- クッション・カバーともに前後・表裏の向きを守って使用してください。
- 複数人で座らないでください。
- 専用のクッションカバーを掛けて使用してください。ビニール袋をかぶせて使用したり、伸縮性のない生地のカバーをかぶせたりして使用しないでください。クッションの機能が損なわれます。
- PSVバルブは目盛3を超えてセットしないでください。底付きして床ずれ発生の危険があります。
- クッションのコントゥアー具合は、座骨とクッション底面の間隔が1~2cmになるように調節してください。クッションの機能が十分発揮されます。
- ご使用中は定期的に空気漏れがないか確認してください。バルブの緩みがないか、クッションのふくらみは十分か、確認してください。
- 尖ったものや、鋭利な物で傷つけないよう注意してください。破れや空気漏れの原因になります。
- 火気の近くに置かないでください。また、クッションを火気に近づけて温めたりしないでください。高温により変質したり溶けたりします。
- 空気調整バルブを持ってクッションを動かしたり、持ち運んだりしないでください。破損の原因になります。
- クッションに人が座ったままで、クッションを引っ張ったりしないでください。破れの原因になります。
- クッションを使用していてもプッシュアップによる除圧を定期的に行ってください。
■保証期間は2年。だけど万一、破損したらどうすればいい?
- ご購入から2年間は保証期間です。
この期間内の故障修理については、お客様の使い方に原因がある場合を除き、無償となります。2年の保証期間を過ぎた場合は、全ての修理は有償となります。 - 空気漏れがしたり、破れたり、穴が空いたりした場合は、当店にご連絡の上クッションをお送りください。クッションが届き次第、修理が可能か、費用・お預かりする日数等、見積もりの上ご連絡いたします。
