車いすモールドシート【PAS】PAS-MSW-002
車いすが椅子になる!座位姿勢が変わります!
今お使いの車いすに乗せるだけ、車いすに椅子の機能をプラスアルファ。
モールドシートは、身体のラインに沿った形状で「支えるべき個所」を支えてサポートします。
座位の「安定感」と「安楽さ」を提供し、姿勢を変え、車いすユーザーを活動的にします。
全ての方が変わるわけではありません。円背や側湾の強い方には不向きです。
モールドシートは、座位の「安定感」と「安楽さ」を提供。
■車いす利用者の変化
モールドシートを取り付けた車いす利用者には、次のような変化が見られています。
- 車いすの足こぎがしやすくなった。
- 背筋が伸びた良い姿勢になった。
- 上半身の倒れがなくなり、骨盤が曲がったりせず、座位姿勢が左右対称になった。
- 肩の緊張がほぐれ、両腕が自由に使えて活動的になった。
- 車いすに座っての食事がやりやすくなった、など。
このような変化はどうして起こるのか。
スリングシートに直に座っている時と、モールドシートに座っている時の座位姿勢を比べると、理由が見えてきます。
■姿勢の違いはどこからくる?
スリングシートに直に座った場合と、
モールドシートを重ねて座った場合の座位姿勢の違いを比べてみます。
スリングシート直 | モールドシートあり |
---|---|
スリングシートに座ると姿勢はこうなります。 脊柱のS字カーブが背もたれシートに習ってしまい上体が前屈・骨盤が後傾しています。身体とスリングシートの間にすき間が見られ、特に腰の背部に多く見られています。 |
モールドシートに座ると姿勢はこうなります。 脊柱のS字カーブとお尻のカーブがモールドシート曲面にフィットし背筋の伸びたよい姿勢が維持できています。モールドシートと身体の間にすき間がほとんど見られません。 |
脊柱が前屈したので頭が前に出ています。首や肩の筋肉が頑張って顔を正面に向けています。 |
脊柱が伸びているおかげで頭はバランス良い状態にあり、首や肩の筋肉はリラックスしています。 |
スリングシートがたわんだことで、下肢の重みにひっぱられひざ頭がシートの中央に寄っています。ひざ頭が中央によると骨盤に影響を与え、骨盤が後傾しやすくなります。 |
スリングシートが多少たわんでいますが、W字の座面の窪みに太ももが収まって、ひざ頭が正面を向いています。おかげで骨盤は影響を受けず、後傾することなく安定します。 |
モールドシートを利用したことで、姿勢が良くなり、潜在的な能力が引き出され、活動的になったと思われます。
それでは、姿勢を良くしている、モールドシートの形状を見てみましょう。
■モールドシートの形状
モールドシートの形状は、人間の身体の形に合う形状に作られています。フィット感が良いのはこのためです。~の形に沿っている、と言う意味の英語「contour」を用いて、「コントゥアーされている」と表現したりします。
先ず全体の形状を見てください。
●全体の形状
この形が、身体の支えるべき個所を支えているからこそ、快適な座位・安定した座位を支えることができています。
一つずつ、見てみましょう。
●太ももの支え
●お尻の支え
●体幹の支え・肋骨の支え
モールドシートの曲面は、ガチガチに型にはまった窮屈な感じは一切ありません。
ある程度、動きを許容しているのが特長です。
モールドシートに座ると、
- もたれるところがわかる。
- お尻を置く場所がわかる。
- 太ももを置く方向がわかる。
- 肩の落ち着くところがわかる。
- 頭の上げ方がわかる。
そんな感じを覚えるようになります。
活動的に動いてもお尻の横ブレや前ずれはなく、
背もたれに寄り掛かれば、自然と背筋が伸び体幹が左右に傾くことなく座っていられます。
車いすに座っている時間の中で、筋肉がリラックスできる時間を持てることは、スタミナを温存させ、結果として、座位姿勢の崩れを遅らせ、良い姿勢で座っていられる時間を増やすことにつながります。
同じ時間座るのなら、最後まで姿勢良く座っていられる方が、意味のあることです。
■車いすへの取り付け方
手順 | 詳細 |
---|---|
1 | 固定用ベルトのマジックテープを外します。 |
2 | モールドシートを座面にセットします。 |
3 | 固定用ベルトを後ろに回してしっかりと固定してください。 |
■取り付け可能な車いすのサイズ
モールドシートをご検討の方は、お手持ちの車いすのシート幅、背シート幅、背シート高さの3点をご確認ください。
【A】 | 【B】 | 【C】 |
---|---|---|
シート幅 | 背シート幅 | 背シート高さ |
■商品仕様
項目 | 詳細 |
---|---|
サイズ | 座幅40×座奥行40×背もたれ高40cm |
重さ | 【本体】約1,070g 【アクリル板】約230g 【アンカーサポートクッション】約115g |
素材 | 【カバー】 【中材】 |
■取扱いについて
ご使用時は、以下の注意事項をお守りください。
- 車いす以外で使用しないでください。
- 座面と背もたれの向きを合わせて使用してください。
- ベルトでしっかりと車いすに固定して使用してください。
- 床ずれのある方、床ずれ発生リスクの高い方はご使用にならないでください。
- 車いす座面のたわみが大きい時は、シートの座面内ポケットにアクリル板を挿入し、たわみ補正をしてからご使用ください。
- 前ずれの傾向が見られる場合は、シート前方下部にアンカーサポートクッションを取り付けてご使用ください。
- アクリル板とアンカーサポートクッションを一緒に使用しないでください。
- 火のそばに近づけないでください。
■洗濯・お手入れ方法
以下の事項をお守りください。
☆カバーの洗濯・お手入れ方法
- アクリル板ご使用の場合は、アクリル板を外してから洗濯してください。
- ベルトに付いたマジックテープは他の洗濯ものを傷つける可能性があります。マジックテープを合わせてから洗濯してください。
- カバーは洗濯機で洗えます。洗濯ネットに入れ、40度以下の水温で、弱水流で、中性洗剤を使用して洗濯してください。
- 塩素系漂白剤は使用しないでください。
- 脱水機で短時間で脱水してください。
- 乾燥機は使用できません。
- 形をととのえてから、日陰で平干ししてください。
- アイロン掛けは、当て布をして中温160度以下としてください。
- カバーを掛ける時は、クッション材の座面と背もたれの向きを合わせて正しく入れてください。
- アクリル板を使用する時は、カバーにアクリル板を入れてからクッション材を入れてください。
☆クッション材の洗濯・お手入れ方法
- クッション材は洗えません。
- 汚れた時は、水または水で薄めた中性洗剤で拭き取ってください。
- その後、日陰で平干しして下さい。
