「シーティング」は、英語の「seat(座)」に「~ing」を付けて「seating」です。「座の在り様」を指しています。
シーティングとは、椅子の寸法や形状や素材や構造を調整する試みによって、何かをするために人が「座る」行為を可能にするノウハウや技術です。
何かをするために人が「座る」行為とは、
「~のため」に応じるように、椅子はそれぞれが違った形・構造・素材をしています。
理由は、
シーティングでは、これらの条件をコントロールすることで逆に人の座る姿勢・体勢を導き出そうとします。
さて、介護の世界で「シーティング」と言ったら、ほとんどが「車いすのシーティング」のことでしょう。
車いすのシーティングのアプローチとして、
具体的には、以下の項目を一つ一つ決定することです。
何かの理由で車いすユーザーとなった方が、車いすを使用することでご自身の生活の「ある目的を達する」ように、車いすと利用者の関係を仕上げていくのがシーティングと捉えられます。
ある目的を達成するために、どのように座るべきかが最初に来て、そのためにどこを支えて・何で支えで・どのように支えて・どんな体勢になってもらって、とステップを踏んでいくのです。
そのためには、私たち人間の身体の構造・仕組み、動きのメカニズムの理解も必要です。これらを理解しないままに、また「何のために」の目的が欠落したままに、シーティングの、それもごく一部の手段だけが独り歩きしないようにしたいものです。
以上、介護術の伝導士こと、草野博樹でした。
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