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第18回介護Webゼミ|上肢と下肢がバランスコントロールに果たす役割

わくわく直観堂の草野博樹です。
今回のテーマは、
『上肢(=じょうし)と下肢(=かし)がバランスコントロールにどんな貢献をしているか』
です。


人体のマス毎の重量比

人の重さをマス毎に重量比で示します。次のイラストを見てください。

例えば体重60Kgの場合、
上肢の重量は両方で全体重の8%×2=16%を占め、4.8Kg×2=9.6Kgです。
下肢の重量は、両方で全体重の15%×2=30%を占め、9Kg×2=18Kgです。

下肢の重量は上肢の約2倍あります。
~~~~~~~~~~~~~~~~

以上を踏まえて、上肢と下肢がバランスコントロールに果たしている役割を見ていきましょう。


上肢がバランスコントロールに果たす役割とは?

バランスコントロールに関して、上肢には、二つの働きがあります。

  1. おもりの働き
  2. カウンターウェイトの働き
です。

おもりの働きとは、体幹にぶら下がるおもり、です。
ただのおもりですが、仮に右上肢が失われたとしたら
それだけで身体を常に左に傾けておかないとバランスが保てなくなります。
当たり前ですが、あること自体がバランスに貢献しています。

カウンターウェイトとは、『釣り合いを取るためのおもり』です。

身体が前に傾けば後ろに動かし、
身体が左に傾けば右に動かし、
反射的に身体の位置を基に戻して安定させようとします。

つまづいたり、平均台の上を歩いたりする時に見せる上肢の動きは、
支持基底面から外れようとする重心の位置を
支持基底面内に戻そうとするために行われています。

少しバランスを崩した程度なら
ちょっとだけ上肢を動かせば修正できます。
大きくバランスを崩しそうになると
上肢を伸ばして回したり、バタつかせ、
果ては空気を手で引っかくような動きを見せます。

もちろん、上肢だけではバランス修正できない時は
身体全体を反らせたり、曲げたり、くねらせたりしながら
バランスを保とうとします。

上肢は重量が軽く、体幹のように重いものを大きく動かせるほどの力がありません。
上肢の重さをできるだけ体幹から遠ざけ距離を稼ぎ、
力のモーメントを大きくして大きな力を得ようとします。

上肢は身体の支持基底面から高い位置にあります。
上肢が大きく動いても支点の支持基底面からの傾き角度は小さくなります。
つまり、上肢は大きく動いても身体の傾きは少ししか変えられません。

上肢は、バランスを微調整するのに向いて、
大きなバランス変化に対応するのはあまり向いていないと言えます。

下肢がバランスコントロールに果たす役割とは?

下肢も上肢と同じ、

  1. おもりの働き
  2. カウンターウェイトの働き
があります。

体幹にぶら下がるおもり、として
あること自体がバランスに貢献しています。

カウンターウェイトも上肢と同じです。

身体が前に傾けば後ろに動かし
身体が左に傾けば右に動かし
反射的に身体の重心を境にした前後、左右のモーメントを等しくするように動きます。

バランスコントロールする上で
下肢の動きは上肢と少し異なります。

振り回したり、バタバタさせることはなく
上肢より動きが小さくて済みます。

下肢の重量が上肢の約2倍あること、
下肢の位置が支持基底面により近く低い位置にあること、
が理由です。

重量がある分、上肢より体幹を動かすだけの力のモーメントを生み出せます。
また、位置が下にある分、
上肢と同じだけの振り幅でも支点となる支持基底面との傾き角が大きくなります。
下肢は上肢と同じだけ動かしても身体を大きく傾けることができることを現わしています。

そのため下肢は上肢に比べ
バランスの微調整がしずらいと言えます。
逆に捉えれば、バランスが大きく変化した時に下肢を動かすと
バランスを戻す力が大きく効果があると言えます。

今回のまとめ

上肢と下肢には「おもり」と「カウンターウェイト」との働きがある。
上肢はバランスの微調整をする時に動かし、下肢はバランスが大きく変化する時に動かしている。


コラム:『指一本で大男を立てなくする一休さん』

あぐらで座っている大男の額に指を当て
大男をこの指一本で立てなくする、と言った
とんち小僧一休さんの話しをご存知ですね。

どうして立てないのか大男には訳が解りません。

身体を動かして重心をコントロールしていることを
昔の人は感覚的に知っていたんですね。

似たようなことで他にも二つ、こんな遊びがあります。
あなたもやってみませんか?


一つ目、

壁に身体の側面を付けて直立に立ちます。
イラストのように立ってみてください。
そして壁から遠い方の足を上げてください。
足を上げようとしても上げられない筈です。
足を上げると倒れてしまうのであげたくても上げられません。


二つ目、


壁に背中とかかとをピッタリ付けて直立で立ちます。
イラストのように立ってみてください。
おじぎをすると身体は前に倒れてしまいます。

これらは全て、
身体のバランスコントロールの本質を示しています。
カウンターウェイトを作れないように制限すると
動けなくなったり、バランスが保てなくなる良い事例です。

あなたの職場で、家庭で、みんなで体験して遊んでください。


以上、介護術の伝導士こと、草野博樹でした。
最後までおつきあいくださり、ありがとうございます。

今回の内容を「いいな!」と思ってくださった方は
ブログ、ツィツター、フェイスブックなどで
お友達や大切な方に教えていただけると、とっても嬉しいです。


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