「個の力」がチームワークを高める【vol.040】
目標達成にはチームワークが大切。
これに異論はありません。
だけどチームワークって何でしょう。
今回は、サッカーの話になぞらえ
チームワークについて思う所を書いてみます。
●もっと「個」の力を高めないと。
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先日、サッカーW杯2014年ブラジル大会への出場を決めた
日本代表の記者会見で
本田選手が言った言葉に
チームワークの意味を改めて思い返しました。
日本人が「和」を持っているのは当たり前。
最後は「個」の力が決する。
もっと「個」の力を高めていかないといけない。
本田選手は、
どんなにチームプレーのレベルを上げたとしても
最後のせめぎ合いでは個人の能力同士の戦いになる。
我々はそこで勝てる力が今はまだ足りない。
こんな状態で満足してはいけない。
と言いたかったのだと思います。
●個人の責任が薄れている
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日本人は「個」を出さない国民性がありますね。
和をもって尊しとなす所があります。
なかなか自分でシュートを打たない。
ここに現れているように思います。
確実さを求めているように見えて
責任逃れをしているように映る時があります。
なぜそこでシュートしない!
失敗しても良くも悪くも全体責任として
個人攻撃はしない。そんな暗黙のルールが
日本が強くなれない理由ではないでしょうか。
和を大事にするあまり
個人の責任が薄れている気がします。
●結果を出すために欠かせないものが個の力
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チームワークには形としての実態がありません。
目標に向かい、チーム(集団)の力を集結し事を成し遂げる、
そうした一連の活動そのものがチームワークです。
実態のないものが大事って曖昧ですね。
結果を出すために本当に必要なものは何でしょう。
例えば、
目標がクリアできる素晴らしい戦略・戦術がここにあります。
これを実行すれば間違いなく目標達成が約束されます。
なのに、実行できるメンバーがいないとしたら?
どんなに素晴らしい戦略・戦術も無いのと同じです。
本当に必要となるのは
決めた戦略・戦術をやり切れる個の技量です。
矢を三本束ねたら折れない。
それも一本一本の矢が堅剛であればこそ可能なんです。
ストローのような軟弱な矢を百本束ねたとしても
強い集団にはなりません。
●結果を出す確率が高いのはどっち?
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個を前面に出し過ぎると
メンバーの関係性がぎくしゃくする?和が乱れる?
そうした恐れを抱く人も多いですね。
でも、考えてみてください。
本当に勝ちたいならチームの和も大事にする筈です。
それが当たり前でしょう。
和があることが前提なので
それについてとやかく言う方がどうかしている。
それをことさらに和が大切というのは
個の力が足りない言い訳のように聞こえることがあります。
日本がW杯で優勝するために必要なことは?
更に和を磨くこと?
個人個人の技量を上げること?
優勝の確立を上げるのはどっちでしょう。
個人の技量を上げる方を選択するのではないでしょうか。
個としてチームに貢献出来ることを
メンバーの一人一人がどれだけ増やしたか、
これがチームワークの根底にある、と私は思っています。