初心者ほど良い道具を使い良い先生に教るべし【vol.036】

あなたが趣味や習い事を新しく始めようとした時
最初に買ったそれ用の道具はどんな物でしたか?

初心者が犯す最初のミスは
初心者用の道具を最初に使うことにあります。

初心者用の道具は安価で、一通りの形はしていますが、
操作性やクオリティーは決して高くありません。

「弘法筆を選ばす。」とは達人の話です。
達人は道具に欠点があっても技能で補い使いこなせます。

未熟な初心者に、そんなことはできません。

道具が使いこなせないからつまらなくなって
当然続かない。やーめた、となるのは必然なのです。

初心者ほど最初から良い道具を使いましょう。

良い道具は、使い心地や操作性のクオリティーが高い。

未熟な技能を補ってくれるだけでなく
使っているうち、道具に導かれるように技能が引き上げられます。

介護の現場ではどうでしょう。

●ベテランと言われる人程、道具を使いませんね。
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自分の身体で済ませてしまいます。

そして、自分たちと同じことを新人に強要します。

これは初心者に「未熟な自分の身体」という道具を
使わせていることと同じです。

出来なくて当たり前、
出来ないから仕事がつまらなくなるのが当たり前。

早く上達するように良い道具を使わせた方が良いんです。

技術の高い人、達人レベルの人は
道具がなくても自分の身体で出来てしまいます。
しかも、道具を使うよりはるかに速い時間で出来ます。

しかし、代償として身体への負担を強いて
常に腰痛の危険に脅かされています。

●道具を使わない方が速い。果たして本当にそうでしょうか。
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使い始めの頃は不慣れで時間がかかるのは当然のこと。
この時点で判断してるなら大きな間違いです。

試しにある期間現場に導入したとして、
スタッフへの正しいフォローはしているのでしょうか。

それもなしにスタッフ任せにして
結局時間測定もせず、習熟程度の違いも確認せず
道具を使わない方が速いと結論付けていないでしょうか。

また、時間だけで比較するのもどうかと思います。
全体最適化の視点が欠けているのではないでしょうか。

道具を利用するメリット、デメリットの確認は?

スタッフの身体への負担が軽減されているか、とか
介護を受ける側の利用者さんにどんな反応や変化が見られたか、など
意見収集を行ったのか、

道具を使わない方が良いと判断したのは誰なのか
スタッフの意見なのか、決定権のあるあなたの意見なのか…。
その理由は何なのか…。

こうしたことを曖昧にして、記録も残さず
「以前にも検討したことあるんだけどね~。」
と言ってませんか?

道具とは別にもう一つ、重要なことがあります。

●初心者ほど初めから良い先生のもとで学びましょう。
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その方がロスなく短期間で上達が見込めます。

いくら良い道具を与えられても
初心者が独学で使い方を修得するのは多くの無駄を生みます。

自己流の悪い癖が付く無駄。

せっかくの道具の良さが活かされないかも知れません。
間違った使い方を矯正するためにかかる労力は大変なロスです。

先生に聞けばすく解決するような疑問でも
独学だと答えを見つけるまでに時間がかかる場合があります。

この時間ロスも非常にもったいない。

●独学は良い面もあります。
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悩んで悩み抜いて自分で見つけた答えは忘れることはありません。
本当の血となり肉となります。これを無駄とは言えません。

人から教えられた答えというのはすぐに忘れてしまいます。
簡単に手に入れたものを人は大事だと認識しません。

ですが、

短期間で初心者の技能をあるレベルに引き上げるには
良い道具と良い先生を最初から提供することが
一番の早道なのは間違いありません。

●良い先生は内部で見つけることもできます。
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ただ、勘違いしていけないのは
経験年数が長いからとか、主任だからとかの理由で
先生に抜擢しないことです。

「教える」は才能です。残念ですが
誰もが持っているわけではありません。

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