セミナーでテキストもパワポも使わない理由【vol.056】
勉強会、講習会、セミナーと言えば
テキストがあって、パワーポイント(以下パワポと表記)
を使った説明があって、普通ですね。
私も以前は同じように、詳細なテキストを作り
パワポを使って介護術のセミナーをしていました。
でも今は、テキストなし、パワポなしで、
3時間・4時間のセミナーをしています。
受講生を飽きさせませんよ(笑)
なぜ、私がテキストもパワポも使わないか
お話ししようと思います。
●テキストを準備しない理由
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テキストがあると受講生は安心します。
これからどんな話があるか、わかるからです。
テキストがないと受講生は緊張します。
全く先がわからないからです。
受講生はいやがおうにも講師の話すこと
ホワイトボードに書くことに、集中します。
大事だと思ったことは自然とメモを取ります。
私がテキストを用意しない理由は
今に集中させ、講師に集中させる環境を作るためです。
テキストに詳細が書いてある。
ポイントがまとまっている。
こうなると先ずメモを取る機会が減ります。
勝手にテキストの先に目を通す人が出てきます。
集中力が下がります。
話を聞いた、テキストを読んだだけで
覚えられる人はいません。
集中させてメモを取る機会を作る。
これだけで記憶の定着が良くなる事がわかってるのですから
そうさせないことはないですよね。
●パワポを使わない理由
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言葉だけでわからないことは
図解したり、イラストにしたり、写真を見せたり
パワポを駆使してわかりやすくするのは良いことです。
私はパワポを否定しません。
ただ、私のセミナーの中身が
受講生に体を動かしてもらった方がより理解できるので
パワポが合わなかったのだと思います。
シーティングのセミナーを続けてきた中で
一時期、私もパワポを使用したことがありました。
大した理由もなかったですね。
受講生に体を動かしてもらいながら体験する時間が減り
イラストや写真で理解してもらう時間が増えました。
パワポを使うことでセミナーが効率的に進めやすくなりました。
しかし、反比例するように
セミナーの活気がなくなっていくのを感じ
私のセミナーはパワポを使うべきじゃないとすぐに思いました。
頭で理解したことはすぐに忘れてしまう。
体を動かせば、それよりは忘れにくい。
それが楽しい体験であるなら尚更です。
受講生に体を動かして、体感してもらいます。
重要なところは私も体全体を使って表現します。
声も大きくなるし、しつこいほど繰り返します。
誰でもここがポイントとわかります。
そうしたボディーランゲージが
パワポでは生まれにくいと感じました。
スマート過ぎて、冷めた感じになっちゃうんですね。
私には泥臭さが合ってるのかな(笑)
これに気づいてからパワポは一切使っていません。
●どうせ復習なんてしないから、今ここで覚える
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皆さんに質問です。
─帰ってからテキストを開いて復習してますか?
私はしてなかったですよ(笑)
そんなのもあって
テキストはいらないな、と思うようになりました。
その分、講師としての力量が問われるので
準備は周到にするようになります。
セミナー中に今ここで覚え、帰ったら職場ですぐ実践する。
これくらいの気持ちで臨むのがセミナーです。
「後で」は、ほとんどありませんから。
「いい話聞いたわ」で終わったら残念ですよね^^