OHスケール評価を始めた初期の失敗談【vol.061】

「OHスケール」を現場で活用してますか?

簡単に床ずれリスクが判別できるツールなので
特に介護では、是非活用していただきたいです。

今回は、在宅介護でOHスケールを導入した時の
失敗談についてお話しします。

初めてOHスケールを目にした方のために
簡単にご説明します。

●OHスケールとは
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大浦先生と堀田先生が作ったスケール(ものさし)で
OHスケールです。

お二人は褥瘡研究の第一人者。ドクターです。

堀田先生とは、今年9月に行われた
福島県郡山市での床ずれセミナーの講演中に
背上げのモデルを務めたとご報告しました。

OHスケールを活用すると
その方がどれくらい床ずれになりやすい状態か、
床ずれリスク(危険度)を知ることができます。

簡単に、です。

判定は下記4項目について評価して点数を付け
その点数を合計するだけ。

1.自力で体位変換ができるか
2.病的な骨突出があるか
3.浮腫があるか
4.関節拘縮があるか

4項目の点数を合計し

0点⇒リスクなし
1~3点⇒軽いリスクあり
4~6点⇒中ぐらいのリスクあり
7~10点⇒リスクが高い

と判定します。

看護師の方はもっと細かな管理項目をもって評価する
ブレーデンスケールを用いられているようです。

ブレーデンスケールは血液検査の結果も管理項目にあり
在宅や介護施設の評価には向きません。

簡単で、傾向がつかめさえすればよいのですから
OHスケールで管理することをお勧めします。

記録を続けることで傾向を掴み
リスクが上がっているのか、安定しているのか
を見れば良い。

私が福祉用具レンタルで在宅介護に関わっていた時
2か月に一度のペースでOHスケール評価を記録していました。

ちょうど、床ずれ予防セミナーを開催し始めた頃でしたから
2007年と記憶しています。

そんなOHスケールを在宅介護に導入した当初
私は失敗をしています。

●OHスケール導入時の失敗とは
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OHスケールで評価をはじめて
床ずれリスクが高度リスクに上がった方がいました。

この時、ご家族にマットレスの変更をお勧めして
後でケアマネさんからお叱りを受けたことがありまして。

「私の了解なく勝手なことしないでほしい。」と(苦笑)

言われてハッとしましてね。
確かに私の勇み足でした。

それ以降は、先ずはケアマネさんを通して、を
心がけましたね^^

根回しは大切です。

私が在宅介護の部門を離れるまでの2年間の経験から言うと
介護度に関係なく、大きな変化を見せる方はなかったですね。

これから始めようとする方は
在宅介護なら、2か月に一度のペースから、

介護施設の方は、1か月に一度のペースから
評価を続けてみてはいかがでしょう。

OHスケールのメリットを感じたのは
「床ずれができたからすぐエアマットを導入して!」
とケアマネさんから言われなくなったことです。

OHスケールで評価をしてなかった頃には
度々こんな事態が起きていました。

自分の会社のマットレスをレンタルしていただいてるお客様に
適切なサービスを提供できていなかったのです。

お恥ずかしい^^

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