何をするかより誰がするか【vol.068】
暮れの大掃除で窓拭きをしていました。
今年も大学一年の姪が
お小遣い稼ぎに手伝いに来てくれています^^
かえって高くつくんですよね^^
姪には窓の内側を、私は外側を拭きます。
姪が拭いた後の窓を私が拭いていくと
内側の拭きムラが目立つんですね。
まっ、許せる範囲なので
許している私です^^
同じ窓拭きをしてるのに
出来栄えが、私と姪とでは全く違う。
どうしてか…。
窓拭きで、こんなこと真剣に考えるんですよ(笑)
そんなことより、早く拭きなさいって話ですよね。
そしたら
昔の記憶がよみがえりまして。
(話が飛んじゃってすみません^^)
2010年の12月の話です。
シーティング・セミナーを終えて
受講生の方々と雑談をしてた時のこと
その中のお一人から、こう訊かれまました。
●うちに来てお話ししていただけませんか?
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「うちの事業所で、シーティングのお話をして欲しいのですが
費用はおいくらぐらいかかりますか?」
詳しくお話しをうかがうと
今まで、体の構造やバランスのとり方を知らずに介護してたけど
シーティングのお話を聴いて、とても大切なことだと思った。
だから、他のスタッフにも是非聴いて欲しい、とのこと。
また、
その方の事業所にはセラピストがいらっしゃるとのこと。
「セラピストの方がいらっしゃるのなら
その方が先生になってシーティングの勉強会をされるといいですよ。
今日お話しした内容であれば
セラピストの方であれば、お話しできる内容ですから。」
私はそう言って
やんわりとお断りしました。
「○○君に説明できるかしら…。」
その方は、いぶかしそうにそういいながら
一緒に受講されていたお仲間の方とお話しをされていました。
この時のやり取りは
今でもはっきり覚えています。
その後、セミナー依頼のご連絡はありません(笑)
セミナーに参加して、
即、現場で実行する人の割合は、良くて一割。
9割の人は、良い話聞いた、で終わっています。
私が、セミナー開催のご要望を
やんわりとお断りしたのには
2つの理由があります。
●ご依頼をお断りした1つ目の理由
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一つ目の理由は、
その方の本気度を確かめたかった、から。
その方の立場ではセミナー開催の決定権はありません。
開催するためには事業所に帰ってから
責任者の了解を取らないといけない。
かなりの労力が必要ですよね。
そこまでしてくださる本気さがあるか
それを確かめるためでした。
ずいぶん高飛車な、
そう思われるかもしれませんね。
だけど、誤解を恐れずに言えば
それくらい主催する方が本気でないと
成功しないんですよ。
その方がいくらこの話を他のスタッフにも聴いて欲しいと思っても
現場もそうか、は別の話。
それを動かすのはその方の熱意です。
私が直に責任者にお話すれば
それは営業以外の何物でもなくなります。
その方が本気になって開催の了解を取り付けた事実こそ
セミナー開催を成功に導くカギなんです。
●ご依頼をお断りした2つ目の理由
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理由2つ目は、
私でなければダメだと、戻ってから確認してほしかったから。
「何をするか」はそれほど問題じゃなく
「誰がそれをするか」なんです。
「何か」をしようとした時
その「何か」が成功するか、失敗するかは
最初から決まっています。
「Aさんがやるとどういう訳かいつも上手くいかないよね~。」
「Bさんがやると大抵のことは上手くいくんだよね~。」
こんな経験を皆さんもしているはずです。
「セラピストの方であればお話しできる内容ですよ。」
そう言ったのは
セラピストの方が適切な方ならそれで良いし
そうでないなら、
私にご依頼いただけるだろうと思っていました^^
そこを戻ってから、
よーく確かめていただきたかった。
結局のところ
ご依頼はなく、開催したか否かもわからず仕舞いですけどね^^
後日、セミナー受講後にお送りした
お手紙へのレスポンスもありませんでしたので。
あの時お受けしていれば良かったかも(笑)
●始めの窓拭きに話を戻して
姪が窓拭きをすれば、多少の拭きムラはあるだろう。
これは初めからわかっていたことです。
私が全ての窓を拭けば
ムラ無くきれいに仕上げられることも
分かっています。
でも、
全部の窓拭きを私一人でするのは大変だと思ったから
拭きムラ有り、を承知で姪に頼んでるわけです。
出来栄えを予想して適切な人に依頼する
これが仕事の肝ですね。