シーティング「座位姿勢を3つの面に分解して観る理由とは」【vol.162】

シーティング第一章「人の身体のこと」第8回目です。

 

ここまで

頭部と骨盤と脊柱の反応を

3つの面に分けて観てきました。
1)前額面から観た反応

2)矢状面から観た反応

3)水平面から観た反応

 

今回から

3つの面の反応が合わさった時

どんな座位姿勢を発生させてしまうか

観ていきます。
と、その前に

大事なことを忘れていました。

 

なぜ、

目の前にしている座位姿勢を

わざわざ3つの面に分解して観るのか
その理由を説明していませんでした。
今回はその理由をお話しします。

▼座位姿勢を3つの面に分解して観る理由とは
それは

目に見えない脊柱と骨盤の状態を

頭の中で3D映像化するためです。
頭部は観たまんまなので

どんな状態かはすぐに分かります。
しかし、

脊柱と骨盤は隠れていて見えません。
それを見るために

前額面・矢状面・水平面の情報を元に

頭の中で3D映像化するんです。

 

映像化する意味は、
なぜこのような形になるのか

原因を知ることにあります。

 

疾患による内的要因なのか。

座っている椅子や車いすの外的要因なのか。

はたまた別の要因か。

 

その座位姿勢を作っている要因を

拾い上げ、対処するためです。

 

この方にとって(対象者にとって)

好ましい座位姿勢に変化させるには

「どこを」「どう変えればいいか」を知るためです。

 

座位姿勢を3つの面に分解して観ることで

これらが見えてくるようになります。

▼脊柱の形がカギ
3つの面では

それぞれ観ているポイントが違いましたね。
何を観るために

各ポイントをチェックしていたかと言うと

 

前額面では、脊柱側弯の有無と程度を観て

矢状面では、脊柱屈曲の有無と程度を観て

水平面では、脊柱捻じれの有無と程度を観るためでした。
脊柱がどんな状態か

どの程度の側弯・屈曲・捻じれが発生しているか
これらのことを

目のライン、肩のライン、膝頭のライン

骨盤の上がり下がり、前傾後傾から

チェックしていました。
全ては、脊柱の形を知るためと言っていいでしょう。

 

好ましい座位姿勢は

脊柱が進展し

側弯がなく

捻じれのない状態を目指します。

 

脊柱を好ましい形に整えても

骨盤が後傾して

右下がりや左下がりして

回旋したままの状態が直らないことはあります。

 

これを
骨盤を前傾させることを優先してしまえば

脊柱屈曲を誘発し、

頸椎の過度の伸展を促します。
骨盤を水平にすることを優先してしまえば

脊柱の側弯を誘発します。
骨盤の回旋修正を優先してしまえば

脊柱の捻じれを誘発します。

 

それを防ぐために

矯正目的のクッションや当て物をすると

かえって逆効果。

屈曲と側弯と捻じれは

更に促進される羽目になります。
骨盤を基準に座位姿勢を整えるのと

脊柱を基準に座位姿勢を整えるのとでは
骨盤基準の方が悪影響が多いのです。
脊柱を好ましい形と状態にする。

それでいて骨盤も好ましい状態になれば尚良し。
優先するべきは脊柱の形です。
脊柱が理想的な形・状態であれば

頭部を支える頸部への負担が少なく

頭部の自由度が増します。

内臓機能も本来の働きを取り戻します。
イコール

広い視界と刺激を受けられ健康的になる。
イコール

QOLが向上する。

 

私たちが目指すものは

姿勢を良くすることの先にある

QOLの向上の筈ですね^^
次回は、

実際の座位姿勢を例に観ていきます。

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