シーティング「座位姿勢をイメージするトレーニング方法」【vol.163】

シーティング第一章「人の身体のこと」第9回目です。

前額面、矢状面、水平面の反応がわかっても

骨格の状態、特に脊柱と骨盤の状態は

イメージしにくいでしょう。

今回は

座位姿勢の反応がイメージしやすくなる

イメージトレーニング方法をご紹介します。

 

3つの面の反応が合体した時

どんな座位姿勢を発生させてしまうか

想像するにもってこいの訓練方法です。
この方法は

骨盤に焦点を当てています。
全体の姿勢は

骨盤の状態で予想が付くんですね。

先ず用意していただくものがあります。

A4サイズくらいの紙を一枚用意してください。

出来れば固めの方が好ましいです。

雑誌やノートや手帳が手元にあればそちらを使ってください。

イメージトレーニング全体の流れをご説明しておきます。

【手順1】紙を机に垂直に立てる→骨盤と脊柱の状態をイメージする

【手順2】紙を傾ける→骨盤と脊柱の状態をイメージする

【手順3】紙を後方に45度傾ける→骨盤と脊柱の状態をイメージする

以上の流れです。

では、

イメージトレーニングを始めましょう!

簡単ですから一緒にやってくださいね。

ここではタブレットを使います。

タブレットを骨盤に見立てています。

【手順1】タブレットを横長にして持ち、机に垂直に立てます。

机に垂直に立てる
これが骨盤が水平で前傾の状態です。

骨盤と脊柱の状態をイメージしてください。

脊柱が伸展して

好ましい座位姿勢にあると想像できます。

次に

【手順2】タブレットを傾けてください。

ここでは右手側を上げます。

左手側の角は机に付けたまま、右手側を宙に浮かします。

右手側を上げ傾けます

骨盤と脊柱の状態をイメージしてください。

これは骨盤に傾きが生じた状態です。

骨盤が「右下がり」している状態。
腰椎が画面左側に傾き(対象者からすると右側に傾き)

胸椎との境目辺りから右側にカーブし始め(対象者からすると左側にカーブし始め)

頸椎でまた左側にカーブ(対象者からすると右側にカーブ)しているだろうと想像できます。
ここから

【手順3】タブレットを後ろに45度くらい倒します。

後方に45度倒します

これを矢状面から(真横から)見るとこんな感じになります。

骨盤と脊柱の状態をイメージしてください。

これは骨盤が傾いたまま後傾した状態です。

タブレットを水平面から(真上から)見てください。

下の写真のような感じになりますね。

水平面から見た時

するとどうでしょう。

タブレットの右側が(対象者からすると骨盤の左側が)後方に移動しました。

骨盤が反時計回りに回転している状態、左回旋が起きました。
こうなると膝頭に段差が生じるはずですね。
下の写真のような感じに左膝頭が後ろに引っ込んで

右膝頭が前に出っ張っているはずです。

膝頭の段差発生

脊柱は画面左斜め45度に倒れ(対象者からすると右側に倒れ)

顔が正面を向こうとすると

脊柱に時計周りの捻じれ(右回旋)が生じるはずです。
と、

こんな感じで

紙を傾けたり倒したり起こしたりしながら

イメージトレーニングにお試しください。

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