ポジショニングもシーティングも求めるものは○○○な姿勢【vol.053】

言葉は違いますが、求めることは同じ。

ポジショニングとシーティングもそうですね。

寝てる姿勢での話か、座ってる姿勢での話か、の違いはあれ
○○○な姿勢を求める点で共通です。

○○○は何だと思います?
ちゃんと考えてくださいね。
すぐ答えを知りたがるのは、考える力が衰えているからかも^^

シーティングはボジショニングに含まれる、と私は考えています。
ポジショニングの一部にシーティングがある、と。

シーティングを極めようとしている方々から異論が来そうですね^^

今回は、ポジショニングとシーティングの関係を
まとめようと思います。

●○○○な姿勢とは?
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ずばり答えを言いましょう!
「機能的」です。

二つの共通点は「機能的な姿勢を求める」
本質が同じ点にあります。

機能的な姿勢、とは何か、初めに整理する必要がありますね。

「機能的」の意味は、
無駄のないさま。能率が良いこと。能力のあること。

体が、手足が、無駄なく動かせる。能率よく動かせる。
体が、手足が持つ能力が、十分に発揮できる。

体が、手足が、動こうと思えば
無駄なく能率よく能力を発揮できる状態で静止している。
つまりは寝ている姿勢がこんな状態なら好ましい。

機能的な姿勢とは、
そうした姿勢でいる状態だ、と言うことです。

外見にばかり目を奪われてはダメですよ。

呼吸が楽にできる、食べ物が消化しやすい、など、
脳が、心臓が、肺が、胃が、腸が、肝臓が、腎臓が、
十二分にその機能を発揮できている、ことも大切です。

機能的であるべきものは
外見の姿かたちだけではなく、体の中も含め、
生きるためにある体の仕組み全ての機能を指しています。

体の働きが十二分に発揮できる好ましい状態にすること。
これが機能的な姿勢を作る、と言うことです。

●動のポジショニング?静のポジショニング?
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体の働きが十二分に発揮できる好ましい状態、と言っても
立ってる時、座ってる時、寝てる時では違いますね。
動いている時と静止している時でも違います。

座ってる時はシーティング、いかに好ましく座っているか。
しかし、車いすをこぐ、という動きを伴います。

寝てる時はポジショニング、いかに好ましく寝ているか。
対象者はほとんど自らの意志で動けません。

それぞれに特化した、
好ましい状態を作る考え方・方法論があります。

これまで両方に取り組んできて感じるのは
どちらも根底は同じ。
取り組み方、手法も活かし合えること、です。

私はポジショニングを寝てる時だけのもの、
とは考えていません。
もっと広く捉えています。

立ってる時も、動いている時も、
あらゆる状態での姿勢づくりが
ポジショニングと思っています。

体の自然な動きを誘導する介助方法は
ポジショニングを連続させたものではないか。

動くための好ましい姿勢を一つ一つ作りながら
求める動きにつなげていく行為は
私には立派な体位づくり、ポジショニングそのものに見えます。

この考え方でいくと
走る、飛ぶ、踊る、など体の動きは全ては
ポジショニングが連続したもの。

重力とのバランス関係を保ちつつ
好ましい体の位置取りをすべく反応する。
体の動きは、基本、これです。

動きの少ない、寝ている姿勢のようなポジショニングを
「静のポジショニング」とするなら、

車いすを駆動するように、動きのあるシーティングは
「動のポジショニング」と呼んでもいいでしょう。

これって世間一般に通用しないので
ここだけの話だと思ってくださいね^^

ポジショニングに関心のある方はシーティングを
シーティングに関心のある方はポジショニングを

二つを経験し学ぶことで
見識が深まることは間違いないと思います。

シーティングは男性的。
理屈っぽくて数学的な要素が多く
女性は嫌になるかもしれません。

一方、ポジショニングは女性的。
感覚的で論理性がまだ足りない。

互いに補完し合えるパートナーです^^

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