伝え方。どのように言ったら、より伝わるか【vol.064】
ツーと言ったらカー
言わずとも相手の気持ちがわかる
究極はそうなんだと思います。
だけど現実、他人同士の組織でそうはいかない。
伝えたいことは言葉にしないと伝わりません。
ちゃんと伝えたい時
どのように言ったら、伝わるのでしょう。
●実験:先にコピーをとらせてください。
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社会心理学者R・チャルディーニによるこんな実験がありました。
彼はコピー機を使っている人に対して
コピー機を先に使わせてもらう実験で、
3種類のお願いをしました。
1)先にコピーをとらせてください
2)急いでいるので、先にコピーをとらせてください
3)コピーをとりたいので、先にコピーをとらせてください
それぞれ、どの程度の方が順番を譲ってくれたと思いますか?
ちゃんと考えてくださいね^^
直ぐに答えを見ようとしていませんか?
そろそろ、出ました?
?
もう、いいですね^^
結果は、こうなりました。
1)先にコピーをとらせてください
⇒60%の人が0K
2)急いでいるので、先にコピーをとらせてください
⇒94%の人がOK
3)コピーをとりたいので、先にコピーをとらせてください
⇒93%の人がOK
はじめに、簡単な理由を添えただけで
ほとんどの人が順番を譲ってくれています。
大した理由でもない「コピーをとりたいので」でも
ほとんどの人が順番を譲ってくれたのは面白いですね。
とにかく相手の方に「急いでいるんだな、この人は」
が伝わったんですね。
●理由がないと伝わらない
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先のことからも理由があると伝わることがわかります。
しかも、大した理由でなくてもいい。
リアリティ感があるかどうか。
ただ、「頼む」と言われるより
「○○だから頼む」と言われると断りづらいですよね。
自分が何かをするのは○○のためなんだ、
そんな口実が相手も欲しいのかもしれません。
頼み事をする時は
「○○だからお願いね^^」です。
●期限を明確にしないと人は動かない
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普段、何気ないことを誰かにお願いする時
いつまでに仕上げてほしいか期限を言わないと
ほとんどの場合、痛い目を見ることになります。
頼んだ方は
「一時間もあれば終わるだろう」と思い、
頼まれた方は
「時間が空いたら片づけよう」と思っている。
この感覚のズレは
何日までに、何時までに、を双方で承認し合わない限り
埋まることはありません。
依頼する時は、期限を決めましょう。
納期のない仕事はすすみません。