人生の現役養成道場【vol.085】
「ここは放し飼いだからね(笑)」
千葉県浦安市のデイサービスセンター
「夢のみずうみ村」に通う利用者の言葉です。
夢のみずうみ村
あなたはご存知ですか?
その玄関には
「人生の現役養成道場」の看板が掛かっています。
木の無垢板に墨で書いた
いかにも道場らしい風情ある看板です。
夢のみずうみ村は
山口県山口市に本部を置く
藤原茂氏が展開する
デイサービスセンターです。
2001年に初めて山口市に開設して以来
「あること」で注目を集め
2014年現在も全国から視察者が絶えない
チョー有名な施設です。
これまで何度もマスコミに取り上げられてますね。
「あること」とは何か…。
ちょっとこの数字を見てください。
・全国平均→11.5%に対し
・夢のみずうみ村→76.9%
この数字は、デイサービスを利用する要介護3の方が
どれくらい要介護度が改善したか
改善率を示した2006年度の数字です。
(龍谷大学・池田省三元教授調べ)
あることとは、デイ開設以来続いている
驚異的な要介護度の改善率です。
夢のみずうみ村で
一体何が行われているのか
みんな知りたがっているわけです。
実は、
2005年の9月に宮城県仙台市で行われた
フランチャイズ募集説明会に
私、参加してるんです^^
なんでまた?と思いました?
ですよね(笑)
この話は別の機会にしましょう。
その時、藤原さんから伺った
開設当初のエピソードには
こんなのがありましたね~
新幹線に乗って遠方から通ってくる
脳血管疾患で半身まひの男性利用者さんがいる
デイに来ても何もしないで廊下に座ってるので
自宅に近い、別のデイへ移ることをすすめたら
「うるさいここが好きなんじゃ
あんな静かなところは嫌じゃ」と言って
断固として言うことをきかなかったおばあちゃんがいる
けっこう今でも覚えてるもんですね^^
うちの近くにもこんなデイがあったらいいな~
マジでそう思いましたね。
そんな記憶を呼び覚ましてくれたのが
BSテレビ番組「ガイアの夜明け」
先週24日の放送で
「夢のみずうみ村」を取り挙げてたんです。
日曜に録画で観たんですけどね^^
「枯れてたまるか!~老後の常識が変わる~」
ってタイトルでした。
現在は、東京(世田谷区)、千葉(浦安市)
山口(山口市・防府市)の4か所を展開し
フランチャイズでは北海道など6か所に
広がっていました。
あれから9年でしょ…、
(説明会に参加してからね^^)
注目を集めている割には広がってないな…
あなたはご覧になりましたか?
普通のデイと全く違います。
夢のみずうみ村が
普通のデイとどう違うか説明する前に
なんでこんなデイを藤原さんは作ったのか
お話ししないといけませんね。
藤原さんが作業療法士として病院勤務してた時
患者さんから言われた一言にハッとしたと言います。
「藤原さんの福祉じゃないのよ
当事者の、サービスを受ける側の福祉なのよ」
本来の福祉とは
当事者が「こうしたい」から「こうする」
こうして欲しいというニーズがあるから
ニーズに応える形で福祉がフォローしていくんだ。
こんな思いを強くしたと言います。そして、
その形が「夢のみずうみ村」になった。
具体的にどんなことを取り入れていったか…
この後を書くと長くなるので
続きは次回にしましょう。
でも、いくつかキーワードだけ書いときますね。
「バリア・アリー」
「ワンステップ・ワングッズ」
「引き算の介護」
「ユーメ」
以上です。
次回へつづく。