体位変換サイクルで仰臥位だけ多くないか?【vol.095】
介護の仕事をしてるとか、
自宅で家族の介護をしてるとか
あなたが体位変換を介助する立場の人だとして
どんな体位変換サイクルをしていますか?
サイクルって言うのは
体位を変える順番のこと。
▼こんなサイクルしてない?
例えば、
仰臥位の次は右側臥位にして
2時間経ったら今度はまた仰臥位にして
2時間経ったら今度は左側臥位にして、と
仰臥位⇒右側臥位⇒仰臥位⇒左側臥位
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
これを1サイクルにして、
また仰臥位に戻っての繰り返し。
このサイクルで体位変換をしてないでしょうか?
実は、このサイクルがまずいんです。
何がまずいかと言うと
体位に偏りがあるんですね、これだと。
▼仰臥位は側臥位の2倍になってる!
さっきの1サイクルの中に仰臥位は何回ありました?
2回ですよね。
1サイクル中の各体位の割合は
仰臥位50%
右側臥位25%
左側臥位25%
仰臥位は全体の半分を占めてますね。
右側臥位、左側臥位の2倍です。
仰臥位の時間が側臥位の2倍になってるんです。
仰臥位は側臥位と比べ
2倍、抗重力筋の緊張が起きていることになります。
あの独特の拘縮の姿勢の背景には
背部の抗重力筋の筋緊張の時間が長い
ことがあるのでは?
仰臥位、右側臥位、左側臥位、腹臥位と
臥位にはこの4つありますよね。
本当なら腹臥位も体位変換サイクルに入れたほうが
前後左右が均等になって良いんだと思いますが、
介護の場合、腹臥位にはほとんどしない。
嘔吐や窒息の危険がありますからね。
付きっ切りで見守りしてる余裕もないし^^
通常は腹臥位を除く3体位
仰臥位、右側臥位、左側臥位で
体位変換サイクルを回してますね。
だとしたら
出来るだけ3つの割合が均等になるように
順番を決めたほうが良い。
3分の1ずつになるように。
▼体位変換サイクルをどう変えればいい?
すると、どんな順番になるか
考えてみてください^^
既に実践している方もいるかもしれませんね。
仰臥位から始まり、次に右側臥位
その次は?
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
左側臥位ですね。
腹臥位が飛んじゃうから仕方ない(笑)
そして仰臥位に戻ります。
仰臥位⇒右側臥位⇒左側臥位、のサイクル
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
これを1サイクルにします。
みんな3分の1ずつですよね^^
▼こんなんで拘縮予防に効果あるの?
今、こんな声が聞こえましたよ(笑)
全く効果の見られない方も勿論います。
エビデンスもありません。
が、
体位変換サイクルを変えたら
拘縮が緩和されたという事例がある、ということです。
私も話で聴いただけなので
ぼやけた表現になりすみません。
今の体位変換サイクルを
仰臥位の割合が多いサイクルでしてるなら
試してみる価値はあると思います。
逆に試してみた結果を私に教えてください^^
考えてみれば、立位でもそうですよね。
カバンをいつも同じ左手で持ってると
身体が右に傾く癖が付きます。
結果、骨盤が傾いて骨格が変わりますね。
ある特定の姿勢でいる時間が多いのは
体のバランスを崩すのだと思います。
拘縮を少しでも何とかしたいと思っているなら
試してみてから判断してはどうでしょう^^
▼ポジショニングにも注意して
体位変換サイクルを変える他に
良いポジショニングが出来てるか、
注意を払ってくださいね。
サイクルを変えても
ポジショニングが悪いければ意味ありません。
安心して体を預けられる
心地よいポジショニングができてないと
結局、筋緊張を高めてしまうことになります。
体位変換サイクルとポジショニングを
ちゃんとすることで
拘縮が緩和されたり、予防できるわけです。
ポジショニングの基本は
体の捻じれ、傾きがないように
姿勢を整えることでしたね。
特に側臥位の姿勢は
(90度側臥位を前提にしています)
直立不動のような姿勢よりも
お腹の中の赤ちゃんのような格好
身体を丸めた姿勢のほうが良いようです。
両脚は、開かず、揃えてね^^

