仰臥位の時間が多いと起こる拘縮【vol.094】
仰臥位の時間が長い方に多い
典型的な拘縮パターンを挙げますと、
・頚部が後屈する
・両腕が後方に引かれる
・股関節が屈曲する
・膝関節が屈曲する
・足首が伸びる
などがあります。
仰臥位だからこうなる
そのようなエビデンスはありません。
ただ、
傾向が強いことは確かなようです。
なんで仰臥位の時間が多いと
このような拘縮が多く見られるのか…
▼その理由が抗重筋の緊張。
仰臥位だと
背中側の筋緊張がずっと続きます。
筋緊張が続くと
筋肉がスムーズに動かなくなることがある
引っかかったようにぎこちない動きになる
当然、関節の動きもぎこちなくなりますね。
寝たきりの方はこれに
筋肉の委縮や短縮が伴いますから
筋肉は動かなくなる上に
やせ細ってきて、柔軟性を失い、縮んできます。
▼筋肉がこうなれば関節は曲げられます。
曲げられたままとなり伸ばせなくなります。
これ、拘縮ですね。
首の後ろの筋肉がそうなれば
頸椎は後方にのけ反って後屈します。
太もも裏のハムストリングがそうなれば
膝関節は曲げられます。
膝関節が曲がると
股関節も曲がらざるを得なくなります。
ふくらはぎが縮めば足首は伸びます。
(別の理由に、掛布団の重みもありますが^^)
腕が後方に引かれるのは
背中側の一部の筋肉が
上腕の肩関節に近い位置につながっているから。
肘が曲がるのは
上腕が後方に引かれることで一緒に起こる
協調運動によりますね。
▼拘縮パターンは人為的に発生しているといえないか…。
このように原因と結果を関係付けていくと
拘縮のパターンは人為的である
寝かせ方一つで変わる
と言えないでしょうか。
オムツ交換の時、
普段は股関節が開きにくい方なのに
日によって拘縮が緩んで開く方がいませんか?
日によって上肢の開きが緩む方はいませんか?
こんな時はどんな姿勢で寝ていたかを観察して見ましょう。
昨晩はどんな姿勢で寝ていたのだろう。
どんなポジショニングをしていたのだろう。
クッションの当て方、当てる位置
体位変換のサイクルはどうしていた
いつもと同じだったか?
何か違いはなかったか…。
何かがいつもと違ったために
筋緊張が緩むような姿勢でいられた
リラックスして寝ることができていた
一時でも拘縮が緩んだ理由が
以外とこんなところに理由があったりします。
▼次回は拘縮がらみで「体位変換のサイクル」について
あなたの施設では、
どんな体位変換のサイクルをしていますか?
○○○の時間だけが多くないですか?
「体位変換のサイクル、○○○が多くない?」
でお送りします。

