体位変換とポジショニングの違い【vol.008】

今回は介護・看護の業界用語の中から
「体位変換」と「ポジショニング」の2つを取り上げます。

2つは全くの別物です。

「体位変換」は、体位を変える行為のこと。

「ポジショニング」は、体位変換をした後で、その体位が崩れず安定していられるように、クッションなどを用いて体位を整える行為のこと。

体位変換とは?

体位変換は「体位を変える行為」のこと。
体位交換を縮めた体交(たいこう)と呼ぶ方もいます。

体位を変えることで
体圧が同じ個所にかかり続けることを回避し
筋緊張や、床ずれ発生のリスク低減に効果があります。

また、視界も変わるので精神的なリフレッシュ効果もある。

寝たきりで自分で体位変換のできない方には
介助者が2時間毎に体位変換をするようにしましょう。
などと言われています。

体位変換と体位交換、

「変換」は、変わること。変えること。
「交換」は、取り換えること。

体位を変えるのであって、取り換えるわけではないから
表現としては【体位変換】の方が正しいのかな。

私個人の印象では、医療系の方は体位変換と呼び
介護系の方は体交と呼んでいる、気がします。

言葉を縮めて呼んだ時の感じも
大変(たいへん)より体交(たいこう)の方が良い。
誤解もないし、語呂も響きも良くて使いやすい。

正しい意味の体位変換
言葉として使いやすい体交

どちらを呼ぶにしても、今のところは
同じ行為を指していると理解していれば問題ないですね。

「大きな体位変換」とは?「小さな体位変換」とは?

あくまで私の呼び方です。

体位変換を「大きな体位変換」と「小さな体位変換」の2つに分けて
呼んでいます。決して業界用語ではありませんのでご注意ください^^

★「大きな体位変換」とは
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
身体全体の向きを変えるような、大きく体位を変える体位変換

★「小さな体位変換」とは
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
腕だけ、脚だけ、頭だけ、身体のある部分だけ動かすような
少しだけ体位を変化させる体位変換

2時間毎に体位変換をしましょう。
これは「大きな体位変換」のこと。

例えば、自分の睡眠中を思い出して下さい。

無意識に合間合間に身体を動かして寝ていますね。

理由は、体位変換することの効果、で説明したように
特定個所に体圧がかかり続けることで血流が途絶えることのないよう
身体を動かして回避しているからです。

でも、この時の動きって大きな体位変換だけではありませんよね。
小さな体位変換も織り交ぜてしています。

つまり、

体位変換というから大袈裟に思ってしまいますが
小さな体位変換もあり、と考えれば、
体位変換の方法がもっと広がります。

実際、小さな体位変換でも効果はあります。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

小さな体位変換だけではダメですよ。
大きな体位変換と組み合わせることが前提です。

老老介護や、介護力がない、夜間の体位変換ができない、など
そのほとんどは「大きな体位変換」が困難なことを言っています。

そこで「小さな体位変換」を上手に組み合わせれば
そんな方、そんな状況でも、体位変換ができるようになります。

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