新人さんには必ず背抜きを教えて【vol.134】
4月8日、
体位保持をテーマに研修を行いました。
受講生は、
新卒採用者4名とプラス3名の計7名。
いわゆる新人スタッフ研修ですね。
その中のメニューの一つ「体位保持」で
講師をさせていただきました。
で、
今回もそうでした。
全員「背抜き」を知らなかった。
今回は、私からのお願いをさせてください。
▼絶対これだけは体験させて下さい!
「背抜き」を新人さんに必ず教えてください!
電動ベッドの背上げ背下げ体験を必ずさせてください!
体位保持の研修では受講生全員に
最初に、必ず、体験してもらうことがあります。
1)電動ベッドの背上げ・背下げ体験
2)電動ベッドの背下げは一旦停止が大原則
3)「背抜き・尻抜き・かかと抜き」実習
4)電動ベッドのどの位置に寝ればいいのか
5)背上げの角度は利用者の身体状況に合わせて行う
この5つです。
この5つを受講者全員で体験すると
一時間なんてあっという間です(笑)
だから少人数で8人くらいまでが丁度いいんです。
今回の研修時間は3.5時間。
最初の一時間はこれに費やしました。
体位保持の前にやっておくべきことがあります。
▼何でここまでこだわるか
私が研修を受け持った受講生のほとんどが
知らないからです。
新人スタッフ、現スタッフを問わず
知らない方が沢山います。
この現実は絶対に変えないといけません。
▼教育カリキュラムの問題なんです!
今回も7名全員「背抜き」を知りません。
過去に教わっていないんです。
ただ「教えられていない」だけなんですよ。
新人なんだから知らなくて当然
そう思われるなら大間違い!
新卒者4名中
一人は専門学校卒で介護福祉士の有資格者
三人は高校卒で既に介護初任者研修を受講済み
プラス三名は
追加で新人研修に参加させられた
介護施設の現スタッフです。
少なくとも介護の教育を受けているこの状況の中で
全員「背抜き」を知らなかったはあり得ない。
こうなると
個人の勉強不足とかの問題ではなく
教育の中身そのもの欠落です。
私が教えなかったら
いつ彼女、彼らは「背抜き」の事を知るのでしょうか。
一所懸命お世話して
食事といってはベッドの背上げして
それが苦痛を与えていただけなんて
誤嚥を引き起こしていただけなんて
悲しすぎますよね。
さて、
あなたの職場の新人さんは
「背抜き」を教わりましたか?
電動ベッドの背上げ背下げを体験しましたか?
絶対、体験させてくださいね^^
お願いします。
現任スタッフの中にも必ずいますからね。
知ってると思ってたら知らなかったって人が(笑)
新人さんが入るこの時期こそ
現スタッフの再教育の場です。